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幾重にも折り重なる三人のテクニカルなフレーズによって構成された楽曲は、現実世界に組み上げられた緻密で堅牢な構造物を彷彿とさせる。それは、複雑な工程を経ていても難解な構造ではなく、予め完成図に描かれていたかのごとく必然性を持った旋律により、音の機能美が明朗に語られるものである。こうしてインストルメントだけでも成り立つ剛性の楽曲に対し、フロントマンである森岡の歌は、器に応じて自由に形を変える水のように調和する。また、どこか影を落とす歌詞が示唆しているのは、全ての基礎となる彼の不撓の精神ではないだろうか。
2006年結成
Vo./Gt. 森岡繁
Ba. 太田宏和
Dr./Cho. 伊藤研二